防災の日に考える「デジタル防災」 災害時こそ情報セキュリティにご用心!
前回のコラムでは、「巧妙化する詐欺メールにご用心!」と題して、本物そっくりのメールや、受け取った人を焦らせるフィッシング詐欺についてご紹介しました。
では、もしそれが地震や台風などの災害が発生している最中だったらどうでしょうか?
「緊急の安否確認です」
「停電に伴い、こちらから情報を確認してください」
「災害支援に関する重要なお知らせです」
普段なら「怪しいかも」と立ち止まれる内容でも、災害時は状況が大きく異なります。家族や会社のことが心配だったり、正しい情報を早く確認したかったりと、冷静な判断が難しくなりがちです。
9月1日の「防災の日」を機に、食料や避難場所だけではない、情報を守るための「デジタル防災」についても考えてみましょう。
災害時は「いつもと違う」が当たり前
災害が発生すると、会社に出勤できない、停電で社内のパソコンが使えない、普段利用している通信手段がつながらないなど、通常とは異なる環境で仕事をしなければならない可能性があります。
その結果、
- 安否確認などを装った不審なメールやSMSを開いてしまう
- 避難先などで安全性の分からないフリーWi-Fiを利用する
- 個人のパソコンやスマートフォンで業務データを扱う
- 急いで情報共有するため、普段使用していないサービスを利用する
といった行動につながることがあります。
災害への備えというと「何を用意するか」に目が向きがちですが、「普段の環境が使えなくなったとき、どう行動するか」まで決めておくことも大切です。
データの避難場所も準備できていますか?
人が安全な場所へ避難するのと同じように、会社にとって大切なデータにも「避難場所」が必要です。
パソコンや社内サーバーだけにデータを保存している場合、建物や機器が被害を受けると、大切な情報を失ってしまう可能性があります。
定期的なバックアップはもちろん、バックアップ先を分けるなど、「会社の設備が使えなくなってもデータを復旧できるか」という視点で確認してみましょう。
防災用品と一緒に「デジタル防災」もチェック!
防災の日には、非常食や水、避難場所などを確認する企業も多いと思います。
その機会に、次のようなことも確認してみてはいかがでしょうか?
- 災害時の社員への連絡方法は決まっているか
- 業務データのバックアップは取れているか
- 社外から業務を行う場合のルールは決まっているか
- 不審なメールやSMSを受け取った際の対応方法を共有しているか
- パソコンやスマートフォンを紛失した場合の連絡先を把握しているか
災害は、いつもの環境、いつもの連絡方法、いつもの判断が通用するとは限りません。
だからこそ、平常時に「もしも」を想定して準備しておくことが重要です。
人の安全を守る防災と、大切な情報を守るデジタル防災。
9月1日の防災の日をきっかけに、会社の備えをもう一度見直してみませんか?

